2025-05-20

テクノロジー犯罪の被害感覚と向き合う|否定せず“共に記録”した3ヶ月

テクノロジ―犯罪

「気のせい」と片づけられた違和感を、3ヶ月かけて記録し続けました。

信じてもらえる経験が、回復の第一歩になると知った体験記です。

はじまりの違和感

最初は、スマホの通知が変なタイミングで鳴ることから始まりました。

アプリを開いた覚えがないのに履歴が残っていたり、深夜に勝手に電源が入ったり。

でも、それだけでは「気のせい」と言われるのがオチで、誰にも相談できませんでした。

誰にも信じてもらえない現実

家族には「疲れてるんじゃない?」と言われ、警察には「被害の証拠がなければ動けません」と言われました。

精神科に行けば、症状に名前がつくだけで、ますます孤立するように感じてしまって…

心の中に残るのは、「やっぱり自分がおかしいのかな?」という思いだけでした。

それでも話を聞いてくれたのは

そんな中で見つけたのが、「共感と寄り添いの会 ふぁみりー」でした。

「信じる」とも「否定しない」とも違う、“まず話を聞く”という姿勢が、正直うれしかったです。

「一緒に記録してみましょう」という提案に救われた気がしました。

記録することで見えたもの

日々の異常を、日時・内容・画面の様子まで細かく記録する3ヶ月が始まりました。

探偵の方が冷静に比較し、再現実験をしてくれることで、少しずつ「現実」と「感覚」の差が見えてきました。

その過程で、自分を疑うのではなく、ただ“観察する”ことができるようになった気がします。

今の私が伝えたいこと

あのとき、声を上げるのをあきらめていたら、今の私はいなかったかもしれません。

この体験記は、「私が間違っていたかどうか」を証明するものではありません。

ただ、「信じてもらえる場がある」こと、「一緒に整理してくれる人がいる」ことで救われた――それを誰かに伝えたくて書きました。

“感覚”を言葉にするのはむずかしい。だけど、決して独りじゃないと、いまなら言えます。

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